連載 助産研究をしよう 基本を押さえて臨床で活かす!・8
データ収集と分析(1)—的を射た&再現性の高い研究結果を得るために
福澤(岸) 利江子
1
1筑波大学医学医療系
pp.672-677
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200550
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第6回では,量的研究と質的研究の違いと,近年急速に発達している混合研究法について取り上げました。量的研究と質的研究の方法論や研究者のコミュニティは,表面的にはデータが「数」か「言葉」かの違いだけに見えますが,まるで対極にあるかのように扱われ,それぞれの研究方法論が別々に発達してきた歴史的な経緯があることについてもお話ししました。そのため本稿でも,量的研究と質的研究の方法については時に別々に説明しています。
今回と次回は,データ収集と分析方法の基本について,いくつかの重要な研究用語に触れながら説明します。今回は特に,リサーチクエスチョンにズバリ応えるデータを得るため,そして後にほかの人が行なってもできるだけ同じ結果が得られるような再現性の高い(=科学的な価値の高い)研究にするためのコツについてお話しします。
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