Japanese
English
特集 脳と分子生物学
ニューロトロフィンとその作用機構
Molecular mechanism of neurotrophin action
山田 雅司
1
,
畠中 寛
1
Masashi Yamada
1
,
Hiroshi Hatanaka
1
1大阪大学蛋白質研究所生合成部門
pp.164-169
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900719
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ニューロンの分化,生存維持に重要な役割をもつ分子は数多く知られている。中でもニューロンの外から働く拡散性のタンパク質を総称して神経栄養因子(neurotrophic factor)1,2)とよぶ。その代表的存在が,ニューロトロフィン(neurotrophin)である。ニューロトロフィンタンパク質の分子構造について,またその生理作用についての研究は,ここ数年の間に急激な発展をとげている。本稿では,ニューロトロフィンとそのレセプターおよびその作用機構について,とくに細胞内シグナル伝達機構の解明に向けた研究を紹介する。
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