Japanese
English
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
ER腔内のプロテアーゼ活性をもつ溶性タンパク質群
Soluble proteins with proteolytic activity in endoplasmic reticulum
裏出 令子
1
,
鬼頭 誠
1
Reiko Urade
1
,
Makoto Kito
1
1京都大学食糧科学研究所
pp.681-683
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900680
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細胞内のタンパク質分解は従来,リソソームと細胞質のプロテアーゼによって行われると考えられてきた。しかし最近,分泌タンパク質や膜タンパク質生合成の場である小胞体でもタンパク質の分解が行われることが明らかとなってきた。小胞体におけるタンパク質分解系の研究は始まったばかりで,その実体はほとんど明らかとなっていない。われわれは最近,小胞体に局在するプロテアーゼを世界に先駆けて発見した1-3)。本稿ではこの小胞体腔内の溶性システインプロテアーゼ,およびその小胞体での予想される生理的役割について紹介する。
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