Japanese
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特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
ジペプチジルペプチダーゼIV変異体の小胞体における分解
Degradation of mutant dipeptidyl peptidase IV in the endoplasmic reticulum
池原 征夫
1
Yukio Ikehara
1
1福岡大学医学部生化学教室
pp.678-680
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900679
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ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP IV)は,本来,細胞表面膜に局在するセリンプロテアーゼであり,小腸粘膜,腎尿細管,肝細胞などの極性をもつ上皮細胞に高い活性がみられる。これらの細胞では,新しく合成されたDPP IVはゴルジ装置で選別されて,細胞膜のapical domainに輸送される1)。最近,われわれはDPP IV欠損ラット2)の解析を含む一連の研究で,本酵素の活性部位配列に変異があると,合成されたDPP IVは小胞体に停留され,きわめて速やかに分解されることを明らかにした3,4)。
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