Japanese
English
連載講座 新しい観点からみた器官
脾臓―白脾髄のリンパ路
Spleen―Lymphatic pathways of the splenic white pulp
三好 萬佐行
1
,
西園 久徳
1
,
小川 皓一
1
,
外薗 恵介
1
Masayuki Miyoshi
1
,
Hisanori Nishizono
1
,
Koichi Ogawa
1
,
Keisuke Hokazono
1
1福岡大学医学部解剖学教室
pp.139-144
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900330
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
脾臓リンパ組織である白脾髄は,動脈を鞘状に包むリンパ性動脈周囲鞘(以下髄索)とその膨らんだ末端部位のリンパ小節を区別し1-3),このリンパ組織は他のリンパ性器官のリンパ小節,それに付随するリンパ索と同様に免疫機能に応じてリンパ球の増殖,貯留,動員などの反応が見られる4)。しかし,リンパ球の移動に対応する血管やリンパ管の構造や配置は,扁挑,腸管壁リンパ小節やリンパ節など,他のリンパ性器官のそれときわめて異なっている。ここでは,白脾髄の細網,血管,およびリンパ管の立体配置と構造を述べて,リンパ球や遊走細胞の動きの経路構造を考察しよう。
Copyright © 1992, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.