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急性上部胃腸管出血の鑑別診断のための脾髄圧測定法,他
pp.484
発行日 1960年6月20日
Published Date 1960/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202607
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食道胃静脈瘤出血は急性上部胃腸管出血の20〜25%を占める.静脈瘤出血では初めての出血で30〜50%が死亡する.静脈瘤の存否を知る方法として極めて簡単な脾髄圧測定法を応用して好成績を得た.No.18の脊髄穿刺針を第9肋間,後腋窩線より脾内に刺入し圧を測定する.開腹時の門脈圧と優れた相関関係がある.113例の患者で試み66例の静脈瘤出血を診断した.静脈瘤出血患者の圧は平均413 mmH2Oで他の部位の物は175 mmH2Oであつた.290 mmH2O以上の患者は全部静脈瘤性,250 mm以下は全部他の部位からの出血で,中間の11名中4名が静脈瘤性出血であつた.血圧の低下及び出血による血液量の減少にも拘らず門脈圧は維持される.
Splenic pulp manometry as anemergency test in the differentialdiagnosis of acute upper gestroi-ntestinal Bleeding.
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