Japanese
English
解説
アクチビンと形態形成
Activir in morphogenesis
上野 直人
1
,
浅島 誠
2
Naoto Ueno
1
,
Makoto Asashima
2
1筑波大学応用生物化学系
2横浜市立大学文理学部生物学教室
pp.227-233
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900197
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受精からはじまり個体が形成されるまでの動物の発生過程には細胞増殖,分化などの精緻な調節機構が存在すると考えられている。最近,この調節メカニズムに細胞増殖因子が深く関わっていることが明らかにされつつある。なかでも細胞増殖因子の一つTGF-βに似た構造をもつ「アクチビン」が初期発生の重要な調節因子として注目されている。本稿ではアクチビン発見の背景,そしてアクチビンが形態形成因子として機能する場合のメカニズムを考察するとともに,この分野の研究における解決すべき問題点などを指摘してみたい。
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