今月の主題 認知症の動的神経病理
総論
老化と認知症の臨床・画像・病理連関(動的神経病理)による解明―ブレインバンクプロジェクト
村山 繁雄
1
,
齊藤 祐子
1,2
Shigeo MURAYAMA
1
,
Yuko SAITO
1,2
1東京都老人総合研究所高齢者ブレインバンク
2東京都老人医療センター剖検病理科
キーワード:
アルツハイマー病
,
パーキンソン病
,
タウオパチー
Keyword:
アルツハイマー病
,
パーキンソン病
,
タウオパチー
pp.1085-1089
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100725
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高齢者ブレインバンクプロジェクトは,老化に伴う,運動・認知機能障害の克服を目指した在宅高齢者支援総合救急病院と,併設研究所の共同事業である.死体解剖保存法18条と,病院剖検承諾書を法的基盤とし,「篤志に基づくものは公的ドメインに属し,公共の福祉に貢献しなければならない」という,ブレインバンクの国際共通理念に基づき運用されている.資源の蓄積・管理・研究(共同研究)と連動し,高齢者の前方視的縦断研究,最新の手法を用いた後方視的神経病理学研究を続行中で,動的神経病理(臨床・画像・病理連関)は,研究の核をなす方法論である.〔臨床検査 50:1085-1089,2006〕
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