増大特集 学術研究支援の最先端
Ⅲ.コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA)
ⅱ.ブレインリソースの整備と活用支援
神経変性疾患の構造生化学的疾患分類
樽谷 愛理
1
,
長谷川 成人
1
Tarutani Airi
1
,
Hasegawa Masato
1
1東京都医学総合研究所脳・神経科学研究分野
キーワード:
タウオパチー
,
シヌクレイノパチー
,
TDP-43プロテイノパチー
,
アミロイド
,
クライオ電子顕微鏡
Keyword:
タウオパチー
,
シヌクレイノパチー
,
TDP-43プロテイノパチー
,
アミロイド
,
クライオ電子顕微鏡
pp.490-491
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201943
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タウ,αシヌクレイン,TDP-43は,主要な神経変性疾患を定義づける病理構造物の構成成分である。これらのタンパク質はアミロイド様線維に構造変化し,細胞内に蓄積することによって神経変性を引き起こすと考えられる。近年,クライオ電子顕微鏡解析により剖検脳由来タウ,αシヌクレイン,TDP-43線維のコア構造が明らかにされている。本稿では,病理構成タンパク質の構造生化学的性質に基づいた疾患分類について総括する。
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