増大特集 代謝
Ⅲ.代謝とがん
DNA障害型抗がん剤への感受性を高めるSLFN11遺伝子
藤原 昂平
1,2
,
村井 純子
2,3
Fujiwara Kohei
1,2
,
Murai Junko
2,3
1慶應義塾大学薬学研究科
2慶應義塾大学先端生命科学研究所
3愛媛大学プロテオサイエンスセンター
キーワード:
SLFN11
,
DNA障害型抗がん剤
,
薬効予測バイオマーカー
Keyword:
SLFN11
,
DNA障害型抗がん剤
,
薬効予測バイオマーカー
pp.464-465
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201755
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新規抗がん剤が続々と登場する昨今においても,DNA障害型抗がん剤はがん治療の最前線で使用され続けている。一方で,DNA障害型抗がん剤の効果を予測できるバイオマーカーはいまだ実臨床で存在しない。Schlafen11(SLFN11;シュラーフェン11)は,大規模ながん細胞データベースを用いた解析により,多様なDNA障害型抗がん剤の感受性を増強させる遺伝子として新たに見いだされた。本稿では,近年明らかになってきたSLFN11の分子機構と今後の展望について述べる。
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