増大特集 代謝
Ⅲ.代謝とがん
分岐鎖アミノ酸代謝を介した正常組織幹細胞とがん幹細胞維持機構
服部 鮎奈
1
,
慶澤 遥
1
,
伊藤 貴浩
1
Hattori Ayuna
1
,
Yoshizawa Haruka
1
,
Ito Takahiro
1
1京都大学医生物学研究所がん・幹細胞シグナル分野
キーワード:
分岐鎖アミノ酸
,
組織幹細胞
,
がん幹細胞
,
白血病
Keyword:
分岐鎖アミノ酸
,
組織幹細胞
,
がん幹細胞
,
白血病
pp.444-445
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201745
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生体内の代謝といえば,解糖系やクエン酸回路を代表とするいわゆる中心代謝が細胞のエネルギー供給源として盛んに研究されてきた。近年,例えば脂肪酸や一炭素代謝,アミノ酸代謝についても細胞種ごとに独自の特性を有し,細胞の性質や機能を制御することが広く認識されてきた。本稿では,組織幹細胞およびがん幹細胞において分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acid;BCAA)代謝が果たす役割に焦点を当てて紹介する。
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