増大特集 代謝
Ⅲ.代謝とがん
アミノ酸トランスポーターとがん細胞増殖
鈴木 結香子
1,2
,
齊藤 康弘
1,2
Suzuki Yukako
1,2
,
Saito Yasuhiro
1,2
1慶應義塾大学先端生命科学研究所
2慶應義塾大学政策・メディア研究科
キーワード:
アミノ酸トランスポーター
,
SLC7A5/LAT1
,
ロイシン
,
細胞極性タンパク質
Keyword:
アミノ酸トランスポーター
,
SLC7A5/LAT1
,
ロイシン
,
細胞極性タンパク質
pp.446-447
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201746
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がん細胞は,細胞外から細胞内へアミノ酸を取り込むアミノ酸トランスポーターの発現を異常に亢進させることで,正常な細胞と比較して多くのアミノ酸を細胞内に取り込み,細胞増殖を亢進している。本稿では,がん細胞特異的に高発現するアミノ酸トランスポーターの機能や,乳がん細胞に認められるアミノ酸トランスポーターの機能亢進によりロイシンの取り込みが増進する分子機構,そして,がん診断と治療におけるアミノ酸トランスポーターの有用性について概説する。
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