増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅲ.ヒト疾患研究
a)精神疾患
精神疾患横断的に発症に関わるゲノム変異を起点とした分子・神経回路病態の解明
森 大輔
1,2
,
有岡 祐子
1,3
,
奥村 啓樹
1,4
,
尾崎 紀夫
1
Mori Daisuke
1,2
,
Arioka Yuko
1,3
,
Okumura Hiroki
1,4
,
Ozaki Norio
1
1名古屋大学大学院医学系研究科精神疾患病態解明学
2名古屋大学脳とこころの研究センター
3名古屋大学医学部附属病院先端医療開発部
4名古屋大学医学部附属病院薬剤部
キーワード:
精神疾患
,
ゲノム解析
,
22q11.2欠失症候群
,
iPS細胞
,
モデルマウス
Keyword:
精神疾患
,
ゲノム解析
,
22q11.2欠失症候群
,
iPS細胞
,
モデルマウス
pp.470-471
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201588
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統合失調症などの精神疾患は発症に遺伝要因が関わっていることは自明だが,その発症機序は不明である。近年では,22q11.2欠失などの発症リスクの効果が高いゲノム変異が同定され,その欠失を持つiPS細胞やモデルマウスが樹立,作出されている。本稿では,これらモデル生物を用いた分子・神経回路病態解明への取り組みについて述べる。
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