増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅲ.ヒト疾患研究
a)精神疾患
気分障害の神経生物学
加藤 忠史
1
Kato Tadafumi
1
1順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学
キーワード:
双極性障害
,
ゲノム
,
デノボ変異
,
体細胞変異
,
モデル動物
Keyword:
双極性障害
,
ゲノム
,
デノボ変異
,
体細胞変異
,
モデル動物
pp.468-469
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
ゲノム研究のデータをもとにしたデータ駆動型アプローチにより,精神疾患の原因細胞種に迫る手法を提案した。また,統合失調症,自閉症,双極性障害は,表現型が異なるにもかかわらず関連遺伝子に重なりがみられるが,その1つの要因として体細胞変異が関与する可能性が考えられた。今後,脳内における体細胞変異の分布と表現型の関係を明らかにすることで,精神疾患の原因脳部位に迫ることが期待される。
Copyright © 2022, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.