増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅲ.ヒト疾患研究
a)精神疾患
双方向トランスレーショナルアプローチによる精神疾患の脳予測性障害機序に関する研究開発
小池 進介
1
,
笠井 清登
2
,
柳下 祥
3
,
國井 尚人
4
,
松崎 政紀
5
,
田中 謙二
6
,
宇賀 貴紀
7
,
吉田 正俊
8
,
山本 真江里
9
,
鬼塚 俊明
10
,
三浦 健一郎
11
,
小松 三佐子
12
Koike Shinsuke
1
,
Kasai Kiyoto
2
,
Yagishita Sho
3
,
Kunii Naoto
4
,
Matsuzaki Masanori
5
,
Tanaka Kenji
6
,
Uka Takanori
7
,
Yoshida Masatoshi
8
,
Yamamoto Maeri
9
,
Onitsuka Toshiaki
10
,
Miura Kenichiro
11
,
Komatsu Misako
12
1東京大学心の多様性と適応の連携研究機構
2東京大学医学部附属病院精神神経科
3東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター構造生理学
4東京大学医学部附属病院脳神経外科
5東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻
6慶應義塾大学医学部
7山梨大学大学院総合研究部
8北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター
9名古屋大学医学部附属病院
10九州大学大学院医学研究院神経画像解析学講座
11国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神疾患病態研究部
12理化学研究所脳神経科学研究センター
キーワード:
統合失調症
,
schizophrenia
,
聴覚ミスマッチ陰性電位
,
auditory mismatch negativity
,
視覚サリエンス
,
visual salience
,
淡蒼球
,
pallidum
,
ドーパミンD1・D2受容体
,
dopamine D1 and D2 receptor
Keyword:
統合失調症
,
schizophrenia
,
聴覚ミスマッチ陰性電位
,
auditory mismatch negativity
,
視覚サリエンス
,
visual salience
,
淡蒼球
,
pallidum
,
ドーパミンD1・D2受容体
,
dopamine D1 and D2 receptor
pp.458-459
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201582
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これまでほとんどの精神疾患基礎研究は,ヒト臨床研究の知見を基礎実験に落とし込むリバーストランスレーショナルアプローチがとられてきたが,その成果が逆に精神疾患臨床・研究に応用されるフォワードトランスレーショナルアプローチはほとんどない。精神疾患のトランスレータブルフェノタイプを開発し,ヒト臨床,ヒト基礎,非ヒト霊長類,マウス基礎研究を組み合わせた双方向トランスレーショナルアプローチを確立することで,精神疾患の病態解明が期待できる。
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