増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅱ.脳機能マッピングのための新規技術開発
光遺伝学的手法を用いた脳機能解析
加藤 智信
1
,
田中 謙二
2
Kato Tomonobu
1
,
Tanaka F. Kenji
2
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
2慶應義塾大学医学部先端医科学研究所脳科学研究部門
キーワード:
光遺伝学
,
脳機能解析
,
細胞種特異性
,
チャネルロドプシン
,
グリア細胞
,
血管オプトジェネティクス
Keyword:
光遺伝学
,
脳機能解析
,
細胞種特異性
,
チャネルロドプシン
,
グリア細胞
,
血管オプトジェネティクス
pp.448-449
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201577
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脳の機能を解析する1つの方法として,脳を構成する様々な細胞,例えば神経細胞,グリア細胞,血管細胞などが,それぞれどのように相互に作用し合っているのか明らかにするアプローチがある。この場合,細胞種特異的にいずれかの細胞集団の機能を操作することが求められるが,それに適した操作技術の一つがオプトジェネティクス(optogenetics;光遺伝学)である。本稿では,オプトジェネティクスを用いた代表的な研究を紹介し,脳内のあらゆる細胞集団に対してこの技術が応用できることを示す。
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