増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅰ.霊長類脳科学
a)遺伝子改変技術および関連技術を用いたマーモセットの脳科学・疾患研究
遺伝子改変技術を用いたマーモセットの脳科学・疾患研究(総論)
岡野 栄之
1,2
Okano Hideyuki
1,2
1慶應義塾大学医学部生理学教室
2理化学研究所脳神経科学研究センターマーモセット神経構造研究チーム
キーワード:
マーモセット
,
遺伝子改変技術
,
トランスジェニック個体
,
ゲノム編集個体
,
疾患モデル霊長類
Keyword:
マーモセット
,
遺伝子改変技術
,
トランスジェニック個体
,
ゲノム編集個体
,
疾患モデル霊長類
pp.380-381
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201543
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霊長類は齧歯類に比べ,脳の構造や機能がヒトにより近いこともあり,近年の霊長類の遺伝子操作の進展は生物医学研究分野,特に脳科学研究において非常に注目されている。筆者らの研究グループをはじめ,革新脳プロジェクトでは,小型霊長類であるマーモセットに注目した研究を展開している。本稿では,トランスジェニック動物やゲノム編集技術を用いたノックアウト動物など,霊長類の遺伝子操作に関する最近の進展について述べる。
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