Japanese
English
特集 形態形成の統合的理解
Ⅳ.多様な生物種に学ぶ
体節空間パターンを生み出すしくみの多様性
Variation of the stripe-pattern formation mechanisms
秋山-小田 康子
1,2,3
Akiyama-Oda Yasuko
1,2,3
1JT生命誌研究館
2大阪医科薬科大学
3JST戦略的創造研究推進事業さきがけ
キーワード:
節足動物
,
体節
,
パターン形成
,
オオヒメグモ
,
ヘッジホッグシグナル
Keyword:
節足動物
,
体節
,
パターン形成
,
オオヒメグモ
,
ヘッジホッグシグナル
pp.359-363
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201536
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体節は節足動物の体の基本となる繰り返し構造である。体節の形成に先立って,胚を構成する細胞はそれぞれの位置に応じた遺伝子を発現し,全体として見事な繰り返しの縞パターンをつくり上げる。このようなパターンは節足動物に共通してみられるが,形成のしくみは多様である。特に筆者らが研究対象としているオオヒメグモではヘッジホッグシグナルが重要な働きをしており,既知のしくみとはかなり異なる。本稿では,節足動物の縞パターン形成について紹介し,その多様化について議論したい。
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