Japanese
English
特集 形態形成の統合的理解
Ⅳ.多様な生物種に学ぶ
昆虫の翅模様の進化発生生物学
Evolutionary developmental biology of color pattern formation in insect wings
古関 将斗
1,2
,
越川 滋行
1,2
Koseki Masato
1,2
,
Koshikawa Shigeyuki
1,2
1北海道大学大学院地球環境科学研究院
2北海道大学大学院環境科学院
キーワード:
ショウジョウバエ
,
テントウムシ
,
チョウ
,
エボデボ
,
着色
Keyword:
ショウジョウバエ
,
テントウムシ
,
チョウ
,
エボデボ
,
着色
pp.364-367
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201537
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昆虫の翅(はね)には多様な模様がみられる。これらの模様は,進化発生生物学(エボデボ)の分野では形態進化の発生的・遺伝的基盤を模索するための優れたモデルである。近年,成虫の着色予定領域を決定する“模様形成遺伝子”が蛹期に発現することが明らかになってきた。また,模様形成遺伝子の発現制御についての知見も得られてきており,模様進化の遺伝的基盤への理解が深まりつつある。
本稿では,模様形成遺伝子について具体的な説明を加えた後で,3種類の昆虫(ショウジョウバエ,テントウムシ,ドクチョウ)についての研究事例を大まかに述べる。
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