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第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
遺伝統計学とシングルセル解析
シングルセルレベルの空間トランスクリプトーム解析の新潮流
New trends in single-cell-resolution spatial transcriptome analysis
大塚 佳輝
1
,
善光 純子
1
,
鈴木 絢子
1
Yoshiki OTSUKA
1
,
Junko ZENKOH
1
,
Ayako SUZUKI
1
1東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻
キーワード:
空間トランスクリプトーム解析
,
シングルセル解像度
,
シーケンス
,
イメージング
Keyword:
空間トランスクリプトーム解析
,
シングルセル解像度
,
シーケンス
,
イメージング
pp.1167-1173
発行日 2024年3月30日
Published Date 2024/3/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu288131167
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本稿では,空間トランスクリプトーム計測技術と応用例,そして今後の展望について述べる.空間トランスクリプトーム計測技術は,主にシークエンシングと蛍光イメージングの2つに大別され,最近ではシングルセルレベルでの計測が可能となっている.シングルセル空間トランスクリプトーム解析技術を利用したアプリケーションには,発生やさまざまな組織におけるセルアトラスの構築,がんにおける腫瘍内不均一性・微小環境の解明などがあげられる.現時点では新しい技術のため論文数は少ないものの,プレプリントの論文が複数投稿されていることから,論文数の増加が予想される.トランスクリプトームだけでなく,同時にエピゲノムやタンパク質の発現を計測する技術も登場し,空間オミクス解析技術は今後,さらなる発展を遂げると考えられる.
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