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特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて
Ⅱ.骨格筋組織を支える細胞の役割・応答
神経筋接合部(NMJ)の形成・維持メカニズム—NMJを標的とした治療技術の開発を目指して
Molecular mechanisms underlying the formation and maintenance of neuromuscular junction(NMJ)and NMJ-targeting therapies
江口 貴大
1
,
山梨 裕司
1
Eguchi Takahiro
1
,
Yamanashi Yuji
1
1東京大学医科学研究所癌・細胞増殖部門腫瘍抑制分野
キーワード:
神経筋接合部
,
NMJ
,
MuSK
,
Dok-7
,
NMJ形成増強治療
Keyword:
神経筋接合部
,
NMJ
,
MuSK
,
Dok-7
,
NMJ形成増強治療
pp.527-531
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201435
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骨格筋はわれわれの運動機能に必須の器官であり,その収縮は運動神経により厳密に制御されている。運動神経の軸索末端と骨格筋の主な構成要素である筋管(筋線維)を結ぶ神経筋接合部(neuromuscular junction;NMJ)は骨格筋収縮に必須のシナプスであり,NMJ形成・維持の異常は運動機能や筋力の低下をもたらす。本稿では,筋特異的受容体型チロシンキナーゼMuSKを中心としたNMJ形成・維持の分子機構について概説し,NMJを標的とする新たな治療技術について紹介する。
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