Japanese
English
特集 睡眠の制御と機能
うつ病の睡眠障害における神経回路の役割
Neural substrates underlying sleep disturbance in depression
相澤 秀紀
1
Aizawa Hidenori
1
1広島大学大学院医系科学研究科神経生物学
キーワード:
うつ病
,
睡眠
,
セロトニン
,
手綱核
Keyword:
うつ病
,
睡眠
,
セロトニン
,
手綱核
pp.50-53
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201118
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睡眠障害は多くの精神疾患に伴って出現することから,うつ病の病態への関与のみならず,診断や治療への重要な窓口として注目を集めてきた。レム睡眠とノンレム睡眠から成る睡眠相のうち,うつ病ではレム睡眠の異常が多く報告されているものの,疾病特有の問題があり,その関係性については多くの未解決問題を残したままである。本稿では,うつ病と睡眠障害における研究の現状と問題点を概観したうえで,うつ病症状と睡眠障害を説明する神経回路の役割について議論したい。
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