Japanese
English
第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
治療
睡眠障害に着目したうつ病治療
Treatment of depression focusing on sleep disorders
新里 輔鷹
1
,
高江洲 義和
1
Hotaka SHINZATO
1
,
Yoshikazu TAKAESU
1
1琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座
キーワード:
うつ病
,
不眠
,
過眠
,
認知行動療法(CBT-I)
,
残遺性不眠
Keyword:
うつ病
,
不眠
,
過眠
,
認知行動療法(CBT-I)
,
残遺性不眠
pp.1202-1206
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131202
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うつ病と睡眠障害の病態には密接な関連があり,相互に影響することが多いため,診断や治療が複雑化することが少なくない.うつ病患者に併存する不眠症の薬物療法を行う前に睡眠習慣の確認や原発性睡眠障害の鑑別を行うことが望ましく,薬物療法前に睡眠衛生指導は必須である.近年ではうつ病に併存する不眠症を併存症として捉え,積極的に治療介入するべきであるとの考えが主流になってきている.薬物療法としては鎮静作用を有する抗うつ薬を用いることが多いが,鎮静作用を有さない抗うつ薬を主剤とする場合には,睡眠薬の併用を考慮する必要がある.不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)はうつ病に併存する不眠症に対しても有用性が示されているため,可能な範囲でCBT-Iを取り入れた非薬物療法に取り組むことが重要である.

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