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講座
骨代謝について(1)―骨代謝の組織学的基礎とその計測法
Bone me tabolism (Ⅰ)
吉川 靖二
1
Seizo Yoshikawa
1
1東大分院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
キーワード:
骨代謝
,
骨のリモデリング
,
造骨細胞
,
破骨細胞
,
骨細胞
Keyword:
骨代謝
,
骨のリモデリング
,
造骨細胞
,
破骨細胞
,
骨細胞
pp.67-75
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103086
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【抄録】 骨は生きた組織であって,活発な代謝を営んでいる.骨の代謝は,細胞の死滅と新生に加えて,硬い骨組織そのものが一方では破壊・吸収され,一方では新生するという,組織レベルでの代謝のあることが特徴である.この組織の更新をリモデリングという.骨の代謝に関与する細胞は,造骨細胞,破骨細胞,骨細胞である.造骨細胞はオステオイドを造り,これを成熟させ,また石灰化の過程をもある程度支配している.破骨細胞は酵素を分泌して骨の無機質と有機質を分解する.骨細胞の機能は長く不明であったが,骨形成と骨溶解能を持ち,Ca,平衡の推持と骨の生命の保持に大切であることがわかった.
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