Japanese
English
特集 心臓の発生・再生・創生
Ⅴ.心臓のモデル
コンピュータシミュレーションが明らかにする心筋線維構造の自己組織化─マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ(UT-Heart)を用いた検討
Self-organization mechanisms in the fiber structure of heart revealed by the multiscale, multi-physics heart simulator (UT-Heart)
杉浦 清了
1,2
,
岡田 純一
1,2
,
鷲尾 巧
1,2
,
久田 敏明
2
Sugiura Seiryo
1,2
,
Okada Jun-ichi
1,2
,
Washio Takumi
1,2
,
Hisada Toshiaki
2
1東京大学大学院新領域創成科学研究科
2(株)UT-Heart研究所
キーワード:
マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレーション
,
線維構造
,
自己組織化
Keyword:
マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレーション
,
線維構造
,
自己組織化
pp.588-591
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200737
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
分子・細胞生物学手法を用いた,いわゆる要素還元的アプローチによって心臓研究が大きく進歩したことは言うまでもないが,得られた膨大な知見を全体との関係から考える統合的アプローチの重要性も再認識されつつある。ここで大きな役割を果たすことが期待されているのが,理論,実験とならぶ第三の科学分野と言われるシミュレーションである。筆者らは分子機能に基づく心臓モデル,心臓シミュレータの開発を通じて,基礎および臨床の諸問題への取り組みを進めてきたが,その過程で心臓の機能はミクロからマクロまで及ぶ各階層における精緻な構造によって支えられていることを再認識した。本稿ではその例を紹介する。
Copyright © 2017, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.