Japanese
English
特集 核内イベントの時空間制御
Ⅰ.ゲノム解析
ゲノムインプリンティング─核内におけるインプリント遺伝子の発現動態
Molecular mechanism of genomic imprinting by long non-coding RNAs
片岡 美喜
1,2
,
久郷 裕之
1,2
Kataoka Miki
1,2
,
Kugoh Hiroyuki
1,2
1鳥取大学大学院医学系研究科機能再生医科学専攻生体機能医工学講座遺伝子機能工学部門
2鳥取大学染色体工学研究センター
キーワード:
インプリンティング
,
KCNQ1OT1/LIT1
,
lncRNA
,
RNAテリトリー
Keyword:
インプリンティング
,
KCNQ1OT1/LIT1
,
lncRNA
,
RNAテリトリー
pp.209-214
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200613
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ゲノムインプリンティングとは,父方または母方の対立遺伝子が識別され,異なる発現様式を示す現象であり,脊椎動物では哺乳類のみでみられる。インプリント遺伝子は,細胞増殖や分化,個体発生,代謝,高次行動などにおいて重要な役割を果たしており,先天性疾患以外にもがんや糖尿病,精神疾患に関与していることが報告されてきた1)。本稿では,主に長鎖非コードRNA(long non-cording RNA;lncRNA)タイプのインプリント遺伝子について,核内におけるユニークな発現制御機構を最新の筆者らの知見を交えて紹介する。
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