Japanese
English
特集 時間生物学の新展開
脊椎動物の光周性制御機構
Regulatory mechanism of photoperiodism in vertebrates
中根 右介
1,2
,
吉村 崇
1,2,3
Nakane Yusuke
1,2
,
Yoshimura Takashi
1,2,3
1名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)
2名古屋大学大学院生命農学研究科動物機能制御学研究分野
3基礎生物学研究所季節生物学研究部門
キーワード:
光周性
,
甲状腺刺激ホルモン
,
2型脱ヨウ素酵素
,
下垂体隆起葉
,
脳深部光受容器
Keyword:
光周性
,
甲状腺刺激ホルモン
,
2型脱ヨウ素酵素
,
下垂体隆起葉
,
脳深部光受容器
pp.560-563
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200552
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わが国を含む中・高緯度地方では,1年のなかで気温,降水量,日長などの環境要因が劇的に変化する。脊椎動物の多くはそれらのなかで主に日長,すなわち光周期を手掛かりとして季節の到来を捉え,季節繁殖をはじめとする様々な適応的行動や生理反応を発現させる。光周期によって制御される行動や生理反応は光周性と呼ばれる。本稿では季節繁殖を例にとり,鳥類,哺乳類,魚類において明らかにされた光周性の制御機構について述べる。
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