今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ
慢性甲状腺炎(橋本病)
甲賀 裕希子
1
,
海老原 健
1
1自治医科大学内科学講座内分泌代謝学部門
キーワード:
甲状腺刺激ホルモン
,
TSH
,
遊離トリヨードサイロニン
,
FT3
,
遊離サイロキシン
,
FT4
,
抗サイログロブリン抗体
,
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
Keyword:
甲状腺刺激ホルモン
,
TSH
,
遊離トリヨードサイロニン
,
FT3
,
遊離サイロキシン
,
FT4
,
抗サイログロブリン抗体
,
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
pp.672-674
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202751
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初診(診察)時症状・所見
患者は25歳,女性.2カ月前から頸部の腫脹を自覚しており,その後,足の重さ,肩こり,集中力の低下が生じていた.この2カ月間で2kgの体重増加がみられていた.既往歴に特記すべきことはなく,家族歴としては母に甲状腺疾患があった.
診察では,頸部に甲状腺がびまん性にやや硬く触れ,自発痛や圧痛は認めなかった.明らかな腫瘤性病変は触れなかった.両側下腿に軽度の非圧痕性浮腫を認めた.
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