増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅲ.代謝
sLOX-1およびLOX-1に結合する変性LDL(LAB)
堀内 清香
1
,
垣野 明美
1
,
藤田 佳子
1
,
沢村 達也
1
Horiuchi Sayaka
1
,
Kakino Akemi
1
,
Fujita Yoshiko
1
,
Sawamura Tatsuya
1
1信州大学医学部生理学教室
キーワード:
LOX-1
,
sLOX-1
,
LAB
,
変性LDL
,
動脈硬化
Keyword:
LOX-1
,
sLOX-1
,
LAB
,
変性LDL
,
動脈硬化
pp.426-427
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200500
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LOX-1は,変性LDLと結合し血管内皮機能障害,炎症,血管壁脂質沈着などを促進する動脈硬化進展促進因子である。LOX-1は様々な刺激により非常に急速に発現が亢進するタンパク質で,それが切断されて生じる可溶型LOX-1(sLOX-1)が,急性冠症候群などの診断に有用であることがわかってきた。また,リガンドである変性LDL(LAB)も測定法を工夫したことにより,動脈硬化性疾患のリスクの評価に有用であることが明らかとなってきている。
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