今月の主題 酸化ストレス
話題
MDA-LDL
久保野 勝男
1
,
北野 壮一
1
,
櫻林 郁之介
2
Katsuo KUBONO
1
,
Souichi KITANO
1
,
Ikunosuke SAKURABAYASHI
2
1(株)エスアールエル医科学分析センター
2自治医科大学附属大宮医療センター総合医学I
キーワード:
酸化LDL
,
動脈硬化
,
動脈硬化惹起性リポ蛋白
,
スカベンジャー受容体
Keyword:
酸化LDL
,
動脈硬化
,
動脈硬化惹起性リポ蛋白
,
スカベンジャー受容体
pp.289-292
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904710
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
1.はじめに
酸化LDLとは,LDLを構成している各成分が連鎖的に酸化変性を受けて生成される物質を総称している.したがって,酸化LDLは単一の物質ではない.
1983年,GoldsteinとBrownはマクロファージがnative-LDLよりも変性LDL (acetyl-LDL)をよく取り込むことを見い出し,マクロファージ上に変性LDLに対する受容体が存在することを報告した1).現在この受容体はスカベンジャー受容体として知られ,クローニングを含めて多くの研究がされている2).
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.