増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅲ.代謝
骨代謝マーカーを用いた骨粗鬆症の診断と治療への応用
浦野 友彦
1
Urano Tomohiko
1
1東京大学医学部附属病院老年病科
キーワード:
骨代謝マーカー
,
骨形成マーカー
,
骨吸収マーカー
,
骨粗鬆症
Keyword:
骨代謝マーカー
,
骨形成マーカー
,
骨吸収マーカー
,
骨粗鬆症
pp.428-429
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200501
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骨粗鬆症の診断と治療において,骨代謝マーカーを用いて骨代謝状態を把握することは重要であり,その測定が推奨されている。現在,骨粗鬆症に対し,保険収載されている骨代謝マーカーは全部で9種類あり,骨吸収マーカーならびに骨形成マーカーが存在する。使用薬剤によって特異的に変化する骨代謝マーカーがあるため,各マーカーの特性を理解することは重要である。薬効評価に関しては,各マーカーで算出された最小有意変化(MSC)を超える変化が見いだされた場合に有意な効果があったと判断する。今後,骨代謝マーカーに関してより詳細な研究が進むことで,各マーカーの疾患や薬剤に対する特異性が見いだされることが期待される。
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