Japanese
English
特集 進化と発生からみた生命科学
脊椎動物心臓の発生・再生と進化
Evolution and development of the regeneration capacity of the vertebrate heart
伊藤 航平
1
,
守山 裕大
2
,
竹内 純
2
,
小柴 和子
2
Ito Kohei
1
,
Moriyama Yuuta
2
,
Takeuchi Jun
2
,
Koshiba Kazuko
2
1東京大学大学院理学系研究科
2東京大学分子細胞生物学研究所心循環器再生研究分野
pp.212-216
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200157
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心臓は動物の発生過程において最も初期に機能し始める重要な臓器であり,多くの動物種に相同な器官として存在する。しかしながらその形態は種により様々で,一本の管という極めて単純な構造を発生初期の共通な形態として有しながらも,その後の形態形成は種により大きく異なる。そして形態の違いだけでなく,心臓損傷時の応答能においても種による違いが認められる。本稿では,脊椎動物の心臓形態の種間の差異について概説したうえで,種による心臓再生能力の違いとそれに関する最新の知見について紹介することにより,心臓発生・再生と進化について考えていきたい。
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