特集 生物進化の分子マップ
12.ホルモン/生理活性ペプチド
脊椎動物におけるインスリンの構造と機能の進化
安藤 忠
1
Tadashi Andoh
1
1水産総合研究センター北海道区水産研究所海区水産業研究部
pp.434-435
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100298
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インスリンは動物界に広く存在し,IGF,リラキシン,ボンビキシンなどと共にインスリンスーパーファミリーを形成するペプチドホルモンである。系統発生的起源はカイメンまで遡り,かなり古い1)。しかし,無脊椎動物のものについては配列の相同性や機能から,インスリンと呼ぶよりもインスリンスーパーファミリーに属するものと捉えた方がよいようである。ここでは脊椎動物のインスリンに限定して構造と機能の進化について述べたい。
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