Japanese
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特集 進化と発生からみた生命科学
有袋類の繁殖戦略と特徴的な発生様式
The breeding strategy and unique development of marsupial mammal
若松 義雄
1
,
鈴木 久仁博
2
Wakamatsu Yoshio
1
,
Suzuki Kunihiro
2
1東北大学大学院医学系研究科発生発達神経科学分野
2日本大学松戸歯学部教養学講座生物学
pp.217-221
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200158
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現在みられる哺乳類は,単孔類(原獣類),有袋類(後獣類),有胎盤類(真獣類)の三つの分類群のどれかに含まれる。これらの動物は異なる繁殖戦略を持ち,それを可能にする特徴的な発生様式を進化発達させてきた。本稿においては,有袋類の繁殖様式を概略すると共に,その独特の発生様式を解説する。また,筆者らが近年取り組んでいる有袋類の頭部神経堤と顎の発生について,これまで明らかにしてきたことを紹介する。
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