Japanese
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特集 分子進化学の現在
脊椎動物顎骨弓の進化と発生
Evolutionary developmental biology of the vertebrate mandibular arch
倉谷 滋
1
Shigeru Kuratani
1
1理化学研究所発生・再生科学総合研究センター形態進化研究チーム
pp.203-210
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100693
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脊椎動物の歴史において,顎の発明は最も初期に生じた一大イベントであった。この構造がどのように得られたのか,そしてそれがのちの進化においてどのように変形し,機能を変えていったのか,それは動物進化の仕組みを理解する上できわめて奥の深い問題を明らかにすると同時に,そこに関わる複雑な遺伝子ネットワークの存在をも明らかにしつつある。本稿では,脊椎動物の顎骨弓を取り上げ,その発生をめぐる論争の歴史や,最近の実験に基づいた新しい学説について紹介する。
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