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特集 使える最新ケミカルバイオロジー
B.核酸のケミカルバイオロジー
DNAを中心としたケミカルバイオロジー
Chemical biology of DNA
杉山 弘
1,2
Sugiyama Hiroshi
1,2
1京都大学物質-細胞統合システム拠点
2京都大学大学院理学研究科化学専攻
pp.137-144
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200120
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ヒトゲノムの全塩基配列情報が解析され十年が過ぎ,われわれは様々な疾病の診断,治療に関連する膨大なゲノム,エピゲノム情報を手にするようになった。今後必要になるのは,得られたヒトゲノム情報を生かした応用技術である。また,DNAは塩基配列特異的な分子集合や,明確で周期的な構造などを併せ持つ優れた分子でもある。われわれはDNAの構造と反応性と機能を様々な角度から検討を行うことにより,核酸を中心としたケミカルバイオロジーの研究を推進してきた。ここでは,本研究領域において最近進歩が著しい二つのトピックスであるDNAオリガミ法の利用と人工遺伝子スイッチの設計について述べる。
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