増大特集 生命動態システム科学
Ⅱ.数理生物学
1.理論
(3)進化の数理生物学
巌佐 庸
1
Iwasa Yoh
1
1九州大学理学研究院 生物科学部門 数理生物学
pp.440-441
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200029
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■はじめに
生物や生命システムには行動や形や生理がうまくできていると感じられる。この適応性は長い進化プロセスで選び抜かれてできてきたものである。発生がロバストであり,シグナル伝達系がノイズに強いことは,少々の変動にもめげずに正常に発生し適切に環境適応できるタイプが選ばれてきたからだ1)。
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