Japanese
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特集 古典的代謝経路の新しい側面
AMPKを中心としたエネルギー代謝のクロストーク機構
Crosstalk mechanism of the energy metabolism by AMPK
中津 祐介
1
,
浅野 知一郎
1
Nakatsu Yuusuke
1
,
Asano Tomoitiro
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科 創生医科学専攻 探索医科学講座
pp.290-293
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101626
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生体のエネルギー代謝は厳密に制御されている。摂食時に働くシグナル経路として,最も代表的なものはインスリンシグナルであろう。インスリンは肝・筋・脂肪などに働き,肝臓では糖新生系の抑制,筋肉や脂肪ではGlucose transporter 4(Glut4)による糖取り込みの促進などを行い,細胞内にエネルギーを蓄える方向に働く。一方,空腹時や運動時など,低エネルギー状態で働く代表的な因子として,AMP-activated protein kinase(AMPK)が挙げられる。当初,AMPKの役割は視床下部での摂食調節や筋肉での役割に焦点が当てられていたが近年の精力的な研究により,多くの基質をリン酸化することで,ダイナミックにエネルギー代謝を制御していることが明らかとなりつつなる。本稿ではAMPKの役割を中心に,そのエネルギー代謝制御機構の知見を紹介したい。
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