増大特集 細胞表面受容体
●構造的特徴:1回膜貫通型◆受容体の遺伝子:TLR4
TLR4多型によるリガンド応答変化
山川 奈津子
1
,
三宅 健介
2
Yamakawa Natsuko
1
,
Miyake Kensuke
2
1東海大学医学部 基盤診療学系再生医療科学 幸谷研究室
2東京大学医科学研究所 感染遺伝学部門
pp.510-511
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101540
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TLR4/MD-2は,大腸菌をはじめとするグラム陰性菌の細胞膜の構成成分であるリポ多糖(lipopolysaccharide;LPS)を検出するセンサーである。TLR4がMD-2を介してリガンド分子のLPSを認識すると,LPS依存的にTLR4/MD-2の二量体を形成し,TLR4/MD-2二量体が細胞内へ移行することでシグナルを伝達する。そして炎症性サイトカインやⅠ型インターフェロン産生が誘導され,最終的に外界から侵入してきた病原体は除去されるため,われわれは日々を健康的に暮らすことができている。
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