Japanese
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特集 コピー数変異
次世代シークエンサーを用いた日本人ゲノム解読による遺伝的多様性の包括的解析
Whole-genome sequencing and comprehensive variant analysis of a Japanese individual using massively parallel sequencing
藤本 明洋
1
,
中川 英刀
2
,
角田 逹彦
1
Akihiro Fujimoto
1
,
Hidewaki Nakagawa
2
,
Tatsuhiko Tsunoda
1
1理化学研究所 ゲノム医科学研究センター 情報解析研究チーム
2理化学研究所 ゲノム医科学研究センター バイオマーカー探索チーム
pp.523-528
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101236
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近年の著しいシークエンス技術の発展により,個人の全ゲノムのシークエンスが可能となった。驚くことに,2011年8月現在,300Gbp(ヒトゲノムの100倍)の塩基配列データを2週間程度で得ることができる。全ゲノムシークエンスは世界中で活発に行われており,昨年は1000人ゲノムシークエンスの論文が公開された1)。今後もシークエンサーのデータ産出量が増大することは確実であり,全ゲノムシークエンスは次世代の医学,生物学研究において,きわめて重要な役割を担うと考えられる。
しかしながら,現在のシークエンサーには,読み取り長(リード長)が短い,エラー率が高いなどの問題があり,現在に至るまで解析手法が確立されているとはいえない。そこで,われわれはシークエンサーからのデータの解析パイプラインの確立を目的として日本人1個体の全ゲノムシークエンスを行った2)。なお,本稿では第2世代シークエンサーを次世代シークエンサーと呼称する。
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