特集 シナプスをめぐるシグナリング
11.細胞骨格タンパク
脳では未開拓のmultivalent scaffolding protein, p55
鈴木 龍雄
1
Tatsuo Suzuki
1
1信州大学大学院 医学系研究科 加齢適応医科学系独立専攻 神経可塑性学分野
pp.510-511
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101068
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シナプス後肥厚部(postsynaptic density;PSD)はその骨格構造の構築分子として様々なmembrane-associated guanylate kinase(MAGuK)タンパク質を持つ。筆者らは,PSDを構築する新たなMAGuKタンパク質p55(別名membrane protein,palmitoylated 1[MPP1])を同定した1)。p55タンパク質は赤血球ではよく知られているタンパク質であるが,脳やシナプスでは研究が全くなされてこなかった。
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