特集 シナプスをめぐるシグナリング
11.細胞骨格タンパク
Myosin
持田 澄子
1
Sumiko Mochida
1
1東京医科大学 細胞生理学講座
pp.508-509
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
シナプスで機能するMyosinの形態
Actinフィラメントをレールとするモーター分子として機能するMyosinファミリーは18クラスからなる。その中でMyosinⅠ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅵがシナプスで機能することが確認されている(図A)。MyosinⅠ(~120kDa)は1量体でActinフィラメントに結合する。MyosinⅡ(~220kDa)はMyosin軽鎖が結合する二つのIQモチーフ頸部(レバーアーム)とモータードメインからなる頭部と,もう1分子のMyosin重鎖とcoiled-coil結合した重鎖の尾部からなる2量体でMyosinフィラメントを形成する。MyosinⅤ(180~215kDa)はMyosin軽鎖またはカルモジュリンが結合する六つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでcargo(カーゴ)に結合する重鎖の2量体からなる。MyosinⅥ(140kDa)はカルモジュリンが結合する一つのIQモチーフ頸部とモータードメインからなる頭部と尾部の球状ドメインでカーゴに結合する重鎖の2量体からなる。
Copyright © 2010, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.