特集 シナプスをめぐるシグナリング
9.ニューロペプチド
小脳とCRH
宮田 麻理子
1
Mariko Miyata
1
1東京女子医科大学 第一生理学講座
pp.484-485
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101057
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コルチコトロピン放出ホルモン(CRHもしくはCRF:Corticotropin-Releaseing Hormone or Factor)は41個のアミノ酸からなり,視床下部ホルモンの一種として視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA axis)に属し,ACTHの基礎分泌の調節とストレス応答による分泌を直接担うものとして発見された。しかしながら近年では,CRHがHPA axisとは独立して中枢神経系・末梢神経系の各場所において様々な働きを担っていることが明らかになりつつある。中枢神経系ではシナプス伝達を修飾したり,シナプス可塑性に関与していることが近年報告されている。
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