特集 シナプスをめぐるシグナリング
4.Gタンパク
synGAPアイソフォームの機能分化
鈴木 龍雄
1
Tatsuo Suzuki
1
1信州大学大学院 医学系研究科 加齢適応医科学系独立専攻 神経可塑性学分野
pp.428-429
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101035
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synaptic Ras-GTPase activating protein(synGAP,別名p135-SynGAP)は,分子量約130kDaで,中枢神経系のシナプス後肥厚部(PSD)画分に多量存在する。PSD内にはカルモジュリンキナーゼⅡ(CaMKⅡ)の主要基質として130kDa領域に分布するタンパク質群の存在が知られていたが,その本体は長い間不明であった。1998年,HuganirおよびKennedyの2グループによってsynGAPが最初に報告された1,2)。
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