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特集 脳科学のモデル実験動物
神経変性疾患の治療法開発に向けてのモデル実験動物:マーモセットの遺伝子操作
Towards a transgenic model of neuronal disorder in common marmoset
佐々木 えりか
1
Erika Sasaki
1
1実験動物中央研究所 マーモセット研究部 応用発生研究室
pp.41-46
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100960
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遺伝子改変マウスはヒト疾患モデル動物,遺伝子機能の解析などバイオメディカル研究分野で多くの貢献をしている。しかしながら,パーキンソン病などの大脳基底核の疾患モデルマウスではヒトのような症状が観察されない例も多くみられ,マウスのヒト疾患モデル動物で得られた結果をヒトに直接外挿できない場合がある。マウスの遺伝子改変技術がどんなに発達しても「霊長類を用いないとできない」研究があり,有用な霊長類モデルを開発することは神経変性疾患の治療法開発に向けても重要な研究課題となっている。
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