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実験講座
バイオアクティブビーズを用いた遺伝子導入法
Transfection method using bio-active beads
東 恒仁
1
,
松永 幸大
1
,
福井 希一
1
Tsunehito Higashi
1
,
Sachihiro Matsunaga
1
,
Kiichi Fukui
1
1大阪大学大学院工学研究科応用生物工学専攻
pp.171-177
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100688
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細胞への遺伝子導入法としては,酵母に用いられる酢酸リチウム法,動物細胞に用いられるリポソーム法,リン酸カルシウム法,DEAEデキストラン法,ウイルスベクター法,植物細胞に用いられるポリエチレングリコール(PEG)法,アグロバクテリウム法,比較的細胞種を問わず使用することができるマイクロインジェクション法,エレクトロポレーション法,パーティクルガン法などが挙げられる。これらの手法は対象ごとに学術研究の場では広く用いられており,研究用のツールとしては既に細胞の遺伝子導入法は確立されたものであるといえるかもしれない。しかしながら,商業化の際には,特に植物細胞の場合は極めて高額の特許料が必要であるという問題点が指摘されている。また,より多くの遺伝情報を同時に細胞内に導入することが可能である人工染色体を用いた形質転換法など,巨大DNA分子の導入法は未だ確立されているとはいい難い。これらの問題を克服するために,本研究室では新しい遺伝子導入法の開発を試みている。
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