Japanese
English
研究
イムノビーズを用いてのB細胞測定上の問題点
Problems of Detection of B Cells by Use of Immunobeads.
新保 敏和
1
,
菅原 眞智子
1
Toshikazu SHIMBO
1
,
Machiko SUGAHARA
1
1東邦大学免疫学研究室
1Lab. of Immunology, School of Medicine, Toho Univ.
pp.671-675
発行日 1981年6月15日
Published Date 1981/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911262
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はじめに
イムノビーズはポリアクリルアミドのゲル粒子(直径5〜10μm)に抗ヒト免疫グロブリン抗体を結合させたものであり,表面免疫グロブリン陽性細胞(B細胞)の検出1〜3)や貧食細胞(好中球や単球)の貧食活性の検査4)に利用されている.
私たちもB細胞の検出をイムノビーズを用いることで行おうとしたが,二,三の疑問点に気付いた.それはポリアクリルアミド粒子の細胞への非特異的付着は起こりえないのか,細胞の持つFcレセプターを介しての結合はみられないのか,T細胞の性質であるヒツジ赤血球の結合とB細胞の性質であるイムノビーズ結合との両結合のみられるというdouble marker ceil (D cell)2,5)とはどのような細胞なのか,などである.本論文ではこれらの問題点につき検討と考察を加えてみた.
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