特集 生命科学のNew Key Word
5.細胞膜/細胞接着/細胞運動
Nectin-Afadin細胞接着機構
溝口 明
1
Akira Mizoguchi
1
1三重大学医学部第1解剖学
pp.438-439
発行日 2004年10月15日
Published Date 2004/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100597
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Nectin-Afadin分子の特徴
Nectinはイムノグロブリンスーパーファミリーに属する,細胞外Ca2+非依存性の細胞間接着活性を持つ細胞接着分子である。Nectinは1回膜貫通型蛋白質で,N末端の細胞外領域には三つのイムノグロブリン様ループを持っている。また,Nectinは細胞内領域のC末端にE/AXYVという特徴的アミノ酸配列を持っている。この配列は,細胞膜下蛋白質であるAfadinの分子中央に位置するPDZ領域と結合する。一方,Afadinは1,829個のアミノ酸からなる分子量207,667の蛋白質で,C末端付近のActin結合領域において線維性のF-Actinと結合する(図1)。
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