Japanese
English
特集 細胞接着の制御
ネクチンによる細胞間接着の制御機構
The regulation of cell-cell adhesion by nectins
丸尾 知彦
1
,
萬代 研二
1
,
高井 義美
1
Tomohiko Maruo
1
,
Kenji Mandai
1
,
Yoshimi Takai
1
1神戸大学大学院医学研究科 生化学 分子生物学講座 シグナル統合学分野 病態シグナル学部門
pp.206-215
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101441
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哺乳類の組織と臓器は多様な細胞から構成され,そこでは同種細胞間と異種細胞間の細胞間接着が形成される。それらの接着によって,一様な細胞からなる上皮や市松紋様状の細胞構築など,多様な細胞構築がなされている。このように細胞間接着は組織と臓器の発生に重要な機能を果たしているが,組織の修復・再生や維持にも必須の役割を果たしている。また,その破綻はがんや精神疾患などの疾患の発症にかかわり,さらには組織修復・再生の失調を招くことから,その分子機構の詳細を知ることは重要である。
細胞間接着には少なくとも三つの様式,すなわち同種の細胞間の対称的な接着様式,同種の細胞からなるが非対称的な接着様式,異種細胞間の非対称的な接着様式が存在する(図1A)。
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