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本誌2024年10月号で取り上げた「カメレオン疾患」特集の第2弾です!「ミミック」が “looks like one, but isn't.” という概念であるのに対して、「カメレオン」は “doesn't look like one, but is.” という概念になります(図1、2)。非典型的プレゼンテーションのパターンはいくつかありますが1)、「カメレオン」は “一見その疾患らしく見えない(ほかの疾患に見える)非典型的症状” と言え、特に厄介な非典型的プレゼンテーションとなります。そこには臨床で注意すべきピットフォールが満載ですが、「カメレオン」も「ミミック」も教訓的なものであり、それらを把握しておくことは重要です。生成AIは医師と同等かそれ以上の診断能力を備えていると言われますが、生成AIでも非典型例の診断にはまだ弱いところがあります(GPT-4での研究)2)。誰しも若手のときに、自分としては可能性が低いと思っていた疾患が、指導医から「あの疾患ってこんなプレゼンテーションもあるよね」と指摘されて驚いたことがあるのではないでしょうか。カメレオン疾患として騙されやすいゲシュタルト(全体像)を認識することは、臨床推論における「守備力」を高めることに繋がります(→前作ご執筆の山本大介先生曰く、「勝てる、より、負けない」診断スキル)。この視点は、System 1で「ピンときて当てにいく」という部分もあるかもしれませんが、ピットフォール回避のためにSystem 1と2を使って「ちょっと立ち止まって考える」プロセスとしても機能していると考えます。
第2弾となる本特集では、機能性疾患も含めてコモンな疾患を多く取り上げつつ、多彩な臨床像を取りうる、診断の難しい疾患も追加しました。「カメレオン」と「ミミック」をどう診断戦略に組み込むのかも【総論】の対談にて志水太郎先生よりご解説いただき、さらに視点を広げやすい内容に企画しました。典型像を追いかけるだけでは捕まえきれない疾患は多いですが、その非典型像のゲシュタルトを捉え、“負けない診断力”を養える特集号となりましたら幸甚です。

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